玄米が好きになるお米「さわのはな」

「さわのはな」は最高の玄米

玄米と聞いて、皆さんはどういったイメージをもたれるでしょうか?

「健康によさそう」

「栄養が豊富」

「ダイエット効果があるかも」

「質素な食生活」

だいたいの方はそういったイメージをもっているのではないでしょうか。

よく言われているのは、

「玄米は栄養価が高く、食物繊維が豊富」

だということ。

これは単なるイメージではなく、成分分析からも明らかなデータが出ている事実です。

そして、

栄養価のため。あるいはダイエットのため。

そういった動機で玄米食にチャレンジされたことのある方もいるでしょう。

しかし、玄米食が長続きしない方も少なくないようです。理由として、

  • ボソボソする
  • 硬い
  • くさい
  • 胃もたれする
  • 炊くのが難しい

といった声が多く聞かれます。

さわのはなは、そんな玄米の「常識」をくつがえすことのできるお米です。

今ではなかなか手に入らなくなってしまった「幻の米 さわのはな」。

にもかかわらず、作り続ける農家がいるのはなぜなのか。

ぜひこちらの記事を読んでさわのはなの魅力を知ってください。

 

「さわのはな」が根強い人気を誇る理由

さわのはなは現在ではほとんど作られていないお米です。
かつては山形県内ではどこの農家でも作られていた品種でしたが、さまざまな理由により作られなくなってしまいました。(その理由については後述いたします)
一言でいってしまえば「お金にならないお米」となってしまったからなのですが、それでも作り続ける農家がいるのは、それだけ根強いファンがいるからです。
さわのはなにはそれだけ人を引きつける魅力があるのです。

さわのはなの特徴

さわのはなの特長として、最もわかりやすいのは玄米食での人気です。
現在でも買っていただいている方々の多くは、さわのはなを玄米で食べられています。
つまり、さわのはなは玄米で魅力を発揮するお米なのですが、生産している農家の多くは、他の品種と比べて以下のような特徴を指摘します。

  • 胚芽が大きい
  • 収量を多くすると味が落ちる
  • 病気や害虫に強い
  • 倒れやすい

胚芽が大きい

さわのはなを玄米で食べると、プチプチとした食感が楽しめます。

これは、胚芽が大きいさわのはなに特有のものです。

胚芽は栄養の塊です。特にビタミンB群とビタミンEが豊富であり、生命の源と表現されることもあります。

一方で、胚芽が大きいと、精米したときに目減りが大きくなってしまうという弱点にもなります。もともとさわのはなは粒が小さめの品種であり、大きな胚芽がはずれると割合的に歩留まりがかなり悪くなってしまい、それがお米業界から消えた理由にもなってしまいました。

収量を多くすると味が落ちる

さわのはなは収量の少ない品質だといわれています。

開発段階での実験では、収量は上げようと思えば他の品種ともさほど変わらない程度の収量とすることはできたようです。

しかし、さわのはなはあまり多く収穫を上げようとすると、とたんに品質が落ちてしまいます。

収量よりも、味にこだわり続けたお米であり、それが今だファンが増え続ける要因となっているのかもしれません。

病気や害虫に強い

さわのはなは病気や害虫に強いお米です。

病害虫に弱い品種のお米は、どうしても農薬の力を借りなくてはなりません。

その点、病気にかからず、害虫にも強いさわのはなは、農薬に頼らずに育てることができるのです。

育ちすぎると倒れやすい

病害虫に強く農薬がいらないのと同時に、さわのはなは化学肥料もあまり必要としません。

化学肥料を用いて育てようとすると、かえって栄養過多となり、育ちすぎてしまうのです。

育ちすぎると稲は自分でその重さに耐えきれなくなり、倒れてしまいます。

今となっては「育てるのが難しい」といわれるようになってしまったさわのはなは、このあたりの加減の難しさを指しているようです。

っているのかもしれません。

なぜ「さわのはな」は幻の米といわれるのか?

さわのはなは、山形県の新品種「つや姫」と同じように、「亀ノ尾」を親に持つ山形県独自のお米です。

昭和30年代に生まれ、一時は山形県全域で栽培されていた一大品種でした。

しかし、稲が倒伏しやすく作りづらいことから収穫量は少なく、現在ではごく一部の農家でのみ栽培されてい る状況で、市場に出回らない‟幻の米”となりました。

ほんの20年前まで山形県内では一般的なお米だった「さわのはな」。
1997年、県の奨励品種から外れ 、種籾が一般に流通しなくってしまいました。

さらには、 「質より量」の時代に押されて栽培面積は激減し、大量流通・市場競争の波に乗れず姿を消していったのです。

「さわのはな」が市場に出回らなくなったのは、現在では一般的な農薬や化学肥料を用いた栽培方法には向かなかったことです。
また、 収穫量 が少な い、栽培に手間が掛か る、精米すると歩留まりが悪いなど 、量と質を求める現代のニーズには合わなかったのです。

では、なぜ今もなお「さわのはな」は作り続けられているのでしょうか。

理由はシンプルで、ただただ美味しいからです。

「さわのはな」 の美味しさ

普通は梅雨時期や夏場になると米の味が落ちると言われるのですが、
「さわのはな」 は、梅雨の時期を超えるとさらに美味しくなると言われる不思議な魅力をもった品種です。

冷めても粘り があって美味しく、何より飽きさせない味わいと独特の食感がやみつきになり他のお米が食べられなくなったと言う人がいるほどです。

何より、「さわのはな」の美味しさを忘れられない 農家 が自分で食べる米として、細々と作られ、守られてきました。
さわのはなは、山形の農家に今なお愛され続けるお米なのです。

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